リフォームすることは良いことなのか

私は超がつくほどのド田舎で育ちました。実家も古くインターホンもなし、トイレも和式、お風呂も五右衛門風呂がまだありました。部屋のほとんどが和室、炊事場は土間で出来ており釜戸もありました。
そんな私は高校を卒業して練馬区に就職で引っ越しました。初めて一人暮らしをした練馬区の部屋はリノベーションされたフローリングで掃除もしやすく、インターホンもついており防犯面もばっちり、キッチンもIH式の掃除がしやすいコンロ、トイレもウォシュレット付のきれいなトイレ、お風呂も追い炊き機能付の便利なお風呂でした。なにからなにまで最新で快適な生活を送れていました。地元には1年に1,2回ほどしか帰省することが出来ませんでした。久しぶりに実家に帰るとやっぱり慣れ育った家の土間や五右衛門風呂や畳の良さがしみじみ感じました。
ある日おじいちゃんが脳梗塞で倒れ体に麻痺が残り、実家をバリアフリーの家にリフォームすると家族会議で決まりました。私は大いに賛成でした。最新の家、家電、バリアフリーの方が快適で住みやすいと思っていたからです。半年もたたないうちにリフォームは終わり、新しくなった家を見に行きました。確かに快適に暮らせるように出来てはいましたが、少し寂しい気持ちになりました。私の1番大好きだった五右衛門風呂がなくなっていました。五右衛門風呂はなかなかお湯が冷めません。側面に寄っかかっても背中が冷えません。ヒノキが燃える良い匂いもします。なくなって初めて気づきました。釜戸で炊くご飯や、七輪で焼くお魚も食べられなくなりました。家族も住みやすく和なったけど大変後悔していました。便利で快適な暮らしはとても良いことだと思いますが、思い出や馴染みのあるものは残せる物は残した方が良いと思いました。リフォームをするにしろ前の暮らしと最新の暮らしの良い融合が出来るともっと快適な暮らしが出来るのではないかと思いました。